世界一周で就活の軸は決まった 私が旅行業に勤める理由 吉岡貫太

生誕

1993年6月19日

出身

 日本 千葉県

出身校

千葉県立東葛飾高等学校

明治大学 政治経済学部

職業

旅行・レジャー産業

世界一周した人の、その後のキャリアはどうなるの?学生時代にバックパッカーを経験した方や、いつかは世界を旅したいと思った方はいるはず。それでは実際に世界一周した人はどういうキャリアを歩んでいるのか?今回は、大学3年時にバイトで貯めた120万円で、アジアからアフリカまで10ヶ月間の世界一周をした吉岡さんに話を聞いてきました。世界を旅すると、キャリア観にどう影響を与えるのでしょうか。

吉岡貫太(よしおか かんた)1993年生まれ。幼年期は父親の仕事の都合でイギリス・ロンドンで暮らす。明治大学卒業後、旅行代理店で勤務。店舗で顧客の旅行プランの提案をしている。

高校時代の夢は、旅人になること

世界一周に行くきっかけを与えたくれた『深夜特急』は、父親に勧められたそう。

ー世界一周しようと思ったきっかけは何ですか?

私は高校の頃、サッカー部に入っていたんですけど、1年ですぐに辞めちゃったんです。辞めたは良いものの、自分の強みが何もないなと感じて、ちょっと焦りがあったんです。そこで自分にしかないものを考えていたときに、本屋さんに行って世界一周した方の本を読み漁ってたんです。沢木耕太郎さんの『深夜特急』や、植村直己さんの本とか。

それから、自分も人と違うことをやって、旅人や冒険家みたいな刺激的な人になりたいなと思ってました。職業:旅人みたいな。サラリーマンは退屈かなって。それから、いつかは世界一周をしてみたいなと思い始めましたね。

大学入学後、120万を貯めて世界一周へ

海外に行くために、飲み会の誘いをなるべく断り、120万円を貯めることが出来た。

大学受験は特にあんまり考えずに、就職に有利な大学に行こうと思っていただけでした。学部もそこまで考えてなかったです。ただ、政治経済学部だと専門的ではなくて幅広い領域だったのが魅力だったので、明治の政治経済学部に入学を決めました。

大学当初から世界一周の思いは強くて、ひたすらバイトして120万くらい旅の資金を貯めてました。そしてようやく大学3年生のときに1年休学して10カ月間、アジアから西に向かってアフリカまで旅をしたんです。

(学生時代の120万はかなりの大金だ。。それだけ貯めるっていうことは、想いが相当強かったんだろうな🥺)

ー印象的だった国は?

面白かったのは、イラン、ルワンダ、エチオピアですね。自分が想像もできないような国に行ったときに刺激的でしたよ。

ー一番面白かった出来事は?

ケニアに行ったときですね。旅行中は良い思い出が多かったんですけど、唯一日本に帰りたくなった事件が起きたんです。まず、ケニアに行ったときに体調を崩して、高熱で40度くらいの熱が出ました。それからすぐ病院に行って、マラリアの検査をして、マラリアではないことは判明したんですけど、数日間寝込むことになったんです。病院内では、つらくてご飯もろくに食べてない状態が続きました。そんな状態が続いて、さすがに身体が心配になって何かを食べようと、病院を出て屋台でフルーツを買ったんです。そしたら、買ってお金を渡した直後、カラスにフルーツを持っていかれ、驚きすぎてうんこを漏らしちゃったんです笑

一番惨めな思いでしたね。それから治りましたけど。

臭いから現地のバスの運転手に乗車を拒否されたと語る吉岡さん

就活の軸は、世界一周で決まった

大学時代の1番の思い出は、やっぱり世界一周

ー帰国後、どういう仕事をしようと思ったんですが?

1つ目はジャーナリストになりたいということ、2つ目は観光業に就くことでした。ジャーナリストになりたいと思ったきっかけは、ルワンダに行ったときです。ルワンダは1994年に虐殺が起きたんですよ。海外との戦争ではなくて、二つの部族が争い合って3カ月で推定50〜100万人が亡くなった事件が起きたんです。ニュースとして虐殺があったことは知っていたんですけど、実際に史料館に行って当時の写真を見ると、そういった事件を伝えることは世界にとって必要なことだなと思ったんです。

観光業に就こうと思ったのは、旅行中に色んな方々にお世話になったからですね。海外の人って暇なのか、道を聞くと行き先まで連れてってくれることもあって、本当に色んな人に助けられたんですよ。そのお世話になった方々が住む国を観光で盛り上げていきたいなと感じましたね。恩返しではないですけど、魅力ある国が日本では危ないイメージがあるので、そういうイメージを払拭したいという思いがありました。

ー就職活動はどういう結果になりました?

ジャーナリストになるために新聞社を受けたんですけど、あまりに勉強不足で筆記試験で全落ちしましたね。旅行業については、世界一周の経験があったので自信もあって、志望していた企業に就職することが出来ました。観光業にも様々な分野があって一番やってみたかったのは、企画を作る仕事でした。イランやエチオピアなど、あんまり日本人が行かないけど、良い観光地をプッシュできるなと思っていたんです。でも、結局のところ企画部門では採用されず、総合職で入社することになりました。ただ、今思えば企画をやりたいって言ってましたけど、いきなり企画してもお客さんの顔が見えないので、お客さんの声が聞ける店舗営業の今の仕事も良いですよ。

世界一周をしたいと思っている学生に向けて

親には前から世界一周したいと言っていたので、親に止められることはなかったそう。

ー世界一周したいと思っている学生に一言ください。

世界一周に対して、こわいとか、お金がないとか思っている方は多い思います。でも、色んな旅人に会ってみて、世界一周を後悔している人は誰一人としていなかったんですよ。正直学生のときはお金を貯めるのが大変だと思いますけど、人から借りてでも行ったほうが良いと思います。あと、長旅のときは楽器を持っていってください。暇な時間が多いですし、1人だと寂しいので、楽器一つ持っていくだけでも気が紛れますよ。楽器をきっかけに現地の人と仲良くなることもありますし。

ー学生におすすめしたい国はどこですか?

イスラエルですね。イスラエルは宗教の第一歩の興味を持たせてくれます。正直そんなに知識が無くても良いです。宗教以外にも、どうしてイスラエルがアラブ諸国と仲が悪いのかなど、実際に行ってみて学んでみると、世界のことに興味が湧いてくると思います。あとは鉄板ですけど、インド。インドは世界で一番人がパワフル。インドに住むたくさんの貧困層が生きている姿を見ると、生ぬるい日本で生ぬるく生きてちゃダメだなと思いましたね。

ーインドに行くと価値観が変わるという人を揶揄する風潮がありますが。。

そんなこと気にしなくて良いですよ。「価値観が変わる」っていう言葉が忌み嫌われてるだけじゃないですか?価値観は変わらなかったですが、パワーはもらえました。

インド行くの逆にダサい説」は撤回してほしいですね笑

将来を考える学生へのメッセージ

世界一周みたいに、やりたいけど一歩踏み出せないことって、将来長い目で見たらやらないと絶対に後悔するので、やりたいと思ったらぜひやってみてほしいと思います。結構今の年代で、海外旅行もっと行けば良かったっていう話をよく聞くので。今のうちにやっておいたほうが良いですよ。

(世界一周をしたいと思っていても、なかなか踏み出せない学生の背中を押してくれるメッセージをいただきました。お金がないからとか、危険だからとか、行けない理由はたくさんあるなかで、自分の意思をしっかり持って世界一周という目的を実現する時点で価値がありますね。行きたいなら、行っちゃおうぜ!世界に!)

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