公立出身MARCH卒の普通の私が、なぜ司法試験に合格できたのか 松岡諒

2度目の司法試験でリベンジ

1回目の司法試験に失敗して、次にどうすれば良いか分かった

最初に受けた司法試験では、5000人中1500人が合格なんですが、実は自分の順位が1700位くらいだったんです。正直、あれでも1700位にいくのかと思って、2日目のFさえどうにかすれば、1500位までいくかなと思ったんです。それから、本番に弱いことを差し引いても合格できるまで頑張ろうと思って半年間勉強してきました。2回目の司法試験の結果は、1000番台で合格。Fだった会社法はAの評価を得ました。2回目の試験後、五反田駅で家族が待っていて、焼肉をみんなで食べてお疲れ会をやってくれたのが良い思い出です

受かったときは、めっちゃほっとしましたよ。感動は全くなくて、受からないといけないと思っていたので。父親は定年退職してもおかしくない歳で、心配かけていましたから。やっと学生を終われる。やっと独り立ちできるなと思って。やっとちゃんと身分を持って社会人になったなって。

社会人の友達と話していると、彼らは広い世界を見ていて日々刺激を受けて成長しているのに、自分はひたすら自習室で同じような勉強をして、何してんだろうなっていう思いがありました。友達と会って、みんなの仕事の話とか、彼女の話とかを聞いてから帰るときの帰り道が一番きつかったです。勉強自体は麻痺していて、辛いという感情はないんです。ひたすらやるしかなかったので。でも、友人たちと会って、自分は違う世界に行っちゃったなって思うのは辛いんです。だから合格後に、身分をもらえたのが嬉しかった。

(本当に良かった。試験後に五反田駅で家族が待っていた話にうるる🥺)

ーどうやって勉強していたんですか?

机に座っている時間は10時間でしたが、授業以外の自習時間で実際に集中している時間は3割くらいでしたね。集中してやっていたらすんなり合格していたかもしれないですが、勉強の習慣がついていなかったのでしょうがないです。同期に東大を主席で卒業して、一発で優秀な成績で司法試験に合格した方がいるんですが、その方はものすごく勉強するし、記憶のスピードと精度が全然違うんです。その人と比べても無理だと思うんですよ。そういう人は小さい頃の勉強習慣が根付いていて、苦を感じないのかもしれません。

自分なりのだらだらした勉強方法は、勉強方法としては絶対間違っているとは思います。でも、こん詰めてやる勉強は自分は出来ないので、あのだらだらした勉強法で良かったのかなと思います。自分がこん詰めて勉強してしまったら身体壊すし、メンタルも壊してしまう。実際ロースクールを辞めていった人たちもいるので、自分はだらだらやる勉強法で良かったんです。

ー同期と自分の違いはどういうところ?

他の修習生の8割は、有名な中高一貫の男子校、女子校出身です。私のような普通の公立中学、高校出身で、大学もMARCHっていう人はほぼいません。環境は大事だと思い知りましたが、自分はこの経歴でよかったなと思うこともあります。彼らはずっと優秀で、親も裕福で、勉強するのが当たり前で、おそらくお金に困ったことがあることはきっとないでしょう。しかし、彼らが思っている標準は、全体と比べてかなり高いということを本当に分かっているのかな?という疑問もあります。

日本の大学進学率は50%ほどですが、彼らの周りはほぼ100%が大学進学する環境です。でも、弁護士は大学に進学しない残りの40%程度を相手にすることが多い職業です。自分は公立中学出身で、地元で高卒で働いている人達もいます。その点、弁護士になったときに相手にする人達との耐性が、自分は彼らよりもあるのかなとは思います。逆に言えば自分が彼らに勝っているのはそこだけですかね。

ーどういう弁護士になりたい?

弁護士業界は何かの分野に特化したスペシャリストが目立っていますが、一般個人を相手にするゼネラリストな弁護士も必要だと思っています。例えば、離婚問題の相談を受けているときに、親が体調悪くて、財産を整理したいとか、親戚が交通事故に遭ってしまったとか、一つの相談のなかにいろんな要素が混じっていることも当然あります。それを全部聞いて処理できるゼネラリスト的な人も必要で、自分はそういう方が向いてると思っています。一つの柱で突き抜けるのもかっこよくて憧れますが、自分はそれよりもドンと突き抜けないけど、結構できるのが3つくらいある弁護士になりたいです。どれで突き抜けるかはなってみなきゃわからないですけどね。

将来を考える学生へのメッセージ

自分のことを普通だなって、取り柄がないなって思っている人こそ専門職になってほしいなって思います。専門職ってすごい変わった人や尖った人が多いんですが、仕事し始めて必要な能力は、普通な人の普通の感覚を持っていることだと思うんです。それは自分が取り柄がなくて、尖ったものがないっていうことをコンプレックスに思ってきたからそう信じています。

なにかやりたいことを見つけなきゃって焦りがあるのであれば、とりあえず自分が関わったことのない尖った分野を1回やってみて欲しいです。なんでこんな尖った人達が集まって、尖ったことばかり言ってるの?その知識と技術を必要としているのは普通の人達なのにと思うはずそのなかで普通の感覚を持っている人がいればきっと活躍できる。そこを目指すと良いんじゃないかなと思います。

ありがとう松岡さん!これからの活躍に期待!

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