就職活動ーー。
大学生のほとんどは、親や同級生からどう見られるかを考えて、限られた情報で闇雲に企業選びをしてしまう。
そして、なんとか入った大企業。
「これが本当にやりたい仕事なのか」「このままこの会社にいて良いのか」がむしゃらに働きながらも消えない違和感。
そしてその違和感は、年々どんどん大きく膨らんでいく。
自分の進路を考え直すために、ビジネス書や自己啓発書、そして若手経営者やイケてるビジネスマンが語る記事を読み漁っていく。
うん。
大企業より、やっぱりベンチャー企業が良いじゃないか!
そう考える読者も多いのではないでしょうか?
かく言う私もその一人。
でも、転職活動は新卒のときとは違って、会社のなかでの実績が見られるとよく聞く。
ベンチャー企業は能力重視。大企業で大きな仕事を任されず、そこまで実績を上げていない私なんて、入社できるはずがないと思うはず。
さらに、今働いている業界とは全く違う業界のベンチャー企業だと、到底入れないのではないかと、考えるのをやめてしまう人もいるかもしれません。
そこで、今回は、大企業出身者がどうすればベンチャー企業に転職が出来るのかを、ベンチャー企業で採用活動を行っているMさんに聞いてみました。
Mさんは、人材業界でキャリアアドバイザーとして働いたのちに、コンサル業界に入社。その後転職活動を続けて現在4社目の企業で働いている方です。
さあ、聞いてみましょう!
ベンチャー企業が、大企業出身者を採用する理由
ーそもそも、ベンチャー企業は大企業出身の人を採用するんですか?
Mさん 採用しますよ。ベンチャーとかスタートアップとかで活躍する人って、進んできた道がみんなバラバラなんですよ。だから、活躍するかどうかは、今までどんな道を歩んできたかでそこまで判断にしにくいところがあります。それに、大企業出身者は、面接をくぐり抜けてある程度スクリーニングされているので、何かしら評価を受けています。そして、学歴が高い人が多いのもポイントです。学歴が高いということは、与えられた課題に対して筋道を立てて成果をあげることが出来ると分かるので、評価が上がりますよね。だから、大企業出身で大きな個人の実績が無かったとしても、この人はこれからこの会社で成長する可能性が見込めるなと感じたら採用しますよね。
なるほど、、、そうなのか😤
ポイントは、自走できるか、組織に馴染めるか
ーでも、だからといって大企業出身者を全員採用するわけじゃないですよね。どこが選別するポイントなんですか?
Mさん 私は、自走できるか、組織に馴染めるかの2点だと思います。
やはり、ベンチャー企業では、大企業ほど仕事のやり方や仕組みが明確に固まっていないので、自分から考えて行動していくことが必要です。そして、大企業ほど仕事が分業されてないので、細々とした作業を一人でこなさなければなりません。つまり、まずは自走できるかどうかが大事なんです。
ーでも、どうやって志望者が自走できるかどうかを面接で判断するんですか?
Mさん 今までの仕事のやり方を聞くんです。そこで、その人が仕事のなかでどういう関わりをしたのか、頭を働かせて自ら動いていたかどうかを、聞き出すんですよ。全て受け身な人はまずいですね。
なるほど。確かにそのプロセスを聞けば、自走できるタイプかどうか分かりますね🤔
そうなると、今までとは別の業界で働いていた若者でも、若いし自走できるならこれからこの業界で成長してくれる!なんて思うかもしれない!やった😙
Mさん あとは、組織に馴染めるかも重要ですね。これは、大企業で働いていた人がアピール出来ることだと思います。
大企業の社員として、大企業とビジネスをやっていた経験ってかなり良い経験なんですよ。請求書の宛名をどうするかとか、言葉遣いとか、社会人マナーが身に付いていることで、仕事が運びやすいときもあります。
そして、大企業出身者は、組織に馴染んで仕事が出来る人が多い。時々ベンチャー企業にいる人は、自分で仕事を勝手にやって暴走してしまい、トラブルを起こしてしまう人がいます。また、自分勝手に仕事をして後輩を育てなかったり、マネジメントが出来なかったりする人もいます。一方、大企業出身者の人は、組織のことを考えて前もって関係各所に報告しておく習慣が根付いていて、トラブルを起こしにくいです。そして、人を教育する文化が根付いているから、マネジメント能力がある人も多い。組織に馴染んで仕事が出来るというのは、大企業出身者で得られるメリットですよね。
確かに、ベンチャー企業でも組織の中で働くわけですから、組織に馴染む力は必要ですよね。大きな組織の中にいた大企業出身者は、組織に馴染む力が育成されているんですね😎
ということで、大企業からベンチャー企業に転職したいという人は、自分が自走できるか、組織に馴染めるかを考えてみてはいかがでしょうか!
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